FUKUBORI 『FORMER JAPAN Flight Jacket』
この服は、旧日本軍の飛行服をベースに再構築した一着です。
生地には、強撚糸で織られた高密度のツイルを採用しています。
当時の生地にもみられる強撚の凹凸とザラ感を意識して生地を選択しています。
この素材は、糸に強く撚りをかけることで、独特のハリとドレープを生み出し、重厚でありながらもどこか品のある表情を与えてくれます。
FUKUBORI FORMER JAPAN Flight Jacket
148,500-(tax in)
SIZE 1,2,3展開
Size | 1 | 2 | 3 |
バスト | 116.0 | 122.0 | 128.0 |
肩幅 | 47.0 | 50.0 | 53.0 |
着丈 | 60.0 | 66.0 | 68.0 |
袖丈 | 57.0 | 58.5 |
60.0 |
縫製仕様についても、当時の構造を可能な限り忠実に再現しています。
たとえば、現代の効率的な生産ラインではまず採用されないような、折り伏せ縫いや複雑な前立て構造を、そのままの形で残しました。
縫うには手間がかかり、パターンにも正確さが求められる仕様ですが、それでもこのディテールは、服というものがただの「衣服」ではなく「構造と思想の記録」であるということを教えてくれます。
左脇には、かつて軍刀を吊るすために使われていた「サーベル通し穴」もそのまま残しています。
現在の私たちの生活には必要のないディテールです。
しかし、FUKUBORIは「不要だから省く」という判断はしません。
必要がなくなったからこそ、なぜそれがそこにあったのかを問い直すきっかけになると私たちは考えています。
時代の役割を終えた痕跡に目を向けることは、「今をどう生きるか」を考えることと、どこかでつながっているのではないかと思うのです。
また、ボタンには木製のものを使用しています。
これは、当時の金属から木への移行に倣ったもので、戦時下における資材不足と、それに伴う仕様変更を意識した選択です。
あえて脆さを抱えた素材を使うことには、素材の限界と共にものづくりをするという姿勢を込めています。
衿に付くタブの構造が特殊なものになっており、タブにあるキク穴にボタン付けを貫通させて取付ています。
それによって、くるりと回転させて使用する事が出来ます。
初めて見る仕様でした。当時の人が手間暇惜しまず作っていたからこそ、今となっても面白いと言えるディテールが多く存在していることに嬉しくなります。
FUKUBORIは、ただ服をつくるブランドではありません。
歴史や構造のなかに込められた「問い」や「痕跡」をすくい上げ、それを今の時代にもう一度編みなおすようにして、かたちにしています。
見た目の美しさ以上に、「なぜこの服なのか?」という問いに、私たちなりの答えを込めました。
どうぞ、ただ着るだけでなく、纏うことで時間と意味を辿るような感覚を、楽しんでいただければ幸いです。
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