Wrangler 11MWZ
どーも皆様宜しくお願い致します。
PATTERN LABO.イカさんと申します。
古き良きVintageウェアをバラバラにして、考察、妄想する事により今の物づくりをもっと面白い物にするべく邁進中です。
さて『服ヲ掘ル』第二回の開催にあたりGジャンに続きパンツもラングラーを掘ってみる事にしました。
Gジャンの時と同様にデザインされた洗練された形とVintage好きの心をくすぐる仕様とのバランスに打ちのめされました。
ラングラー良いですね。
全体のシルエットはかなり細身な印象で、リーバイスも交えて例えるのであれば『501と606の間』といった感じでしょうか。
519はまだ掘って無いけどそんな感じかな?
ポケットが脇に寄った感じや股ぐりの形状も馬に乗る事を意識したような感じが漂っています。
Wrangler 11MWZ-Brand Tag
ここに付ける⁉
そう驚いてしまいそうな位置にネームが付いてます。
場所は前のZIPを開けた持ち出しの部分です。
脱ぎ穿きする際に目にする位置?
たたみ方にによってはサイズの確認がしやすいのかな?
など色々考察できて楽しいです。
ステッチで踏んでも気しない感じもビンテージっぽくて良いですね。
Wrangler 11MWZの小股
そもそも下前の持ち出し部分が切替では無くて身頃続きで作られており見えている部分は見返しという方がしっくりくるかもしれないです。
その見返し部分が内股の縫い合わせ部分まで伸びており、その下前を上前の折り込んだ縫代に乗せてステッチされています。
手間がかかるようで、慣れたら案外効率的なような気もします。
Wrangler 11MWZ-ZIP付けステッチ
ファスナー付けの縫いは本縫いでした。
606がチェーンステッチだったのでついついそんな部分もチェック。笑
Wrangler 11MWZ-コインポケット口
このwステッチは細巾でチェーンステッチです。
Leeもそうですが本縫いとチェーンステッチの使い方もそれぞれで面白いです。
Wrangler 11MWZ-ベルト先
Gジャンの時と同じでした。
(111MJの回はこちら)
ベルト付け側の先が身頃に落ちています。
『あ~、、縫製があんまり上手時じゃなかったのね』
そう思ったあなた。ちょっと待って下さい。
僕も初めはそう思いました。
ですが違います。これは意図的にステッチが落とされています。
凄いでしょ?面白いでしょ??
何故落としているのかを僕なりの見解で解説します。
ベルトの付け側はチェーンステッチです。
チェーンステッチは糸の解れに弱く、返し縫いも出来ません。
そこで問題になるのは縫い始めと縫い終わりの始末です。
このラングラーに縫い方であればチェーンステッチの端が表に見えることなくベルトの中に縫いこまれます。
なんと考えられた仕様なのでしょうか!驚きました。
ワークウェアと侮る事なかれ。めちゃくちゃ考え込まれている事が分かります。デザイン性もさることながら、こういったビンテージオタクの心くすぐる仕様がきちんと盛り込まれている事に後発ながらもデニム三大ブランドの一角を担う理由を感じずにはいられませんね。
リーバイスではステッチで押さえてあったり。
リーではベルト先の仕様がそもそも変えてあったり。
ベルト先に始末というのは各々のアイデンティティを感じる事が出来る部分かもしれませんね。
Wrangler 11MWZ-持ち出し
ファスナーテープ端が見える仕様です。個人的にはディッキーズのワークパンツを彷彿します。
冒頭に述べた効率とデザインのバランスを感じる部分だと思います。
ここは好みも分かれそうですね。
因みに僕はリーバイスの方が好きです。
というわけで、
今回も楽しかった!
【Wrangler 11MWZ)】これにて。