2024年5月開催の展示『服ヲ掘ル』の内容に準じた大冊子です。
掲載アイテムはJeans8型となっており詳細は下記の通りです。
・S501XX
前回に続き501ですが、同じものを掲載するべからず。という事で頑張りました。
大戦モデルは縫製が乱れ過ぎで好きではない。と言いつつも考察ポイント満載です。
・701XX
実は問い合わせの多いモデルです。
形を見ていく上で欠かせないレディースのアイテム。
脇耳使いでありつつ、レディースを構築していくヒントになれば幸いです。
・517e
近年の注目株の一つであり、変形シルエットの代表格。
ブーツカットである事では無く注目ポイントは以外にも股上の方にある。
・505e
ジッパーフライのテーパードシルエット。
ワークからファッションアイテムへと変化していく過渡期に生まれたモデルであり、501に次いで人気のあるモデルなのではないだろうか。
・606E
スリムなシルエットのビンテージジーンズと言われて一番に思い浮かぶであろう606。505が501系譜の中でのテーパードで有るのに対して606は全く別物としてのスリムタイプと言っていい。
・646e
646はベルボトムシルエット。ブーツカットである517とはどの程度違うのか。そんな目線でも見てみようと思う。前述している606と同じくオレンジタブで、構造面や背景についても同じ事が言えるだろう。
・517e
519と言えばコーデュロイのイメージが強いのだが、シルエットに定評があると聞き調べてみたくなった。
・RED-1st Standard
どの年代までがビンテージなのか?
そんな視点て見るとこのアイテムはビンテージでは無いと判断せざるを得ない。なので今回の取り組みの中に入れていいものか悩んだが取り入れたのは形を見ていく上では絶対に面白いと分かっていたから。
本作も早いもので遂に3作目となりました。
ビンテージのアイテムについては言い切る事が難しい内容が多いです。それに加えて基本的には皆さんで考察を楽しんで欲しいという思いがあり、前回まではあまり多くは文字を書かないようにしていました。
すると、もっと読み物としての要素も欲しいと多くのコメントを頂きました。
あくまでも今回も写真がメインではありますが、空いたスペースを埋める形で文字を書かせて頂きました。
主観と妄想からなる文章ですが、そんな風に考える人もいるのか。というような感じでご一読頂けると幸いです。
過去から今に繋がる服の面白さに取りつかれたパタンナーの戯言本として本棚を飾らせて頂けると心から嬉しく思います。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
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